経営計画の策定

当社が日頃携わっている仕事の土台は、経営計画をつくることであると考えます。
事業をされている方で、金融機関から借入をされた経験のある経営者ならば何らかの計画をつくられた経験があるでしょう。

経営計画は通常、1年間または3~5年などの複数年度にわたる売上・費用・利益の状況を予測したものです。
この場合は損益計画に関する経営計画、ということになります。

当社で策定する経営計画は上記の損益計画に加えて資産と負債・資本の状況=貸借対照表の計画もつくります。
損益と貸借の両方をつくることでキャッシュフロー=資金繰りの予測がより正確に出来るようになるからです。

当社が考える経営計画の意義は以下の3点です。

1.経営者自身にとっての経営のシミュレーション資料
2.従業員等、社内に対する経営方針の説明・説得資料
3.金融機関や株主など債権者・出資者への経営方針の説明・説得資料
4.提携企業やその他の外部関係者に対する経営方針の説明資料

経営計画はあくまで「計画」ですから、背伸びをした野心的な計画が未達に終わったり、そうでなくとも市場環境の急変で大幅な修正を余儀なくされることも少なくありません。

なかなか「計画」通りにいかないのが経営計画の悩ましいところですが、だからといってその策定に意味がないかというと、必ずしもそうではないと考えます。

次回は経営計画の意義について考えたいと思います。

経営コンサルタントの仕事について

私は現在経営コンサルタントの仕事をやっている。だが大きな声では言えないのだが、日頃から、それって結局何をやっているの?という感想を普通の人なら持つであろうという思いを、これまで胸に秘めて仕事をしてきたという事実がある。
税理士なら企業の会計を管理して申告と税務の業務を行っていることが想像出来る。また弁護士なら、裁判に関する仕事とか、企業活動の法務チェックとか、何となく法律に関する仕事をしているイメージがある。
だが経営コンサルタントの仕事内容はそれらに比べると謎が深い。

世の中には、戦略コンサルタント、営業コンサルタント、会計コンサルタント、人事コンサルタント、商品開発コンサルタントなどなど、あらゆる分野にわたって何とかコンサルタントという職業が成立し得る。あるいは建設業コンサルタントや飲食業コンサルタントに製造現場コンサルタントなどなど、業界ごとの分類もあったりする。
さらにはその仕事形態も、もっぱら講演やセミナーでの話を活動の主体とする人、執筆活動、リサーチする人、会議の進行をするパターンとかさまざまな形態があって、その活動実態の理解を困難にしている。

おそらく経営コンサルタントという仕事は、物理的実態のない「知恵」を売る商売であればだいたがそれに当てはまると考えられる。商品となる「知恵」は、コンサルタントその人のそれまでの職業経験に基づく知識やノウハウを基盤としているはずであり、したがって無形の商品を購入したクライアント企業は自分の会社経営にそれを役立てることで「経営コンサルティング」購入の経済合理性が完結する。

そのはずである。

だが実際には、果たして本当に役立っているのか、それが経営コンサルタントのインチキのせいなのかクライアント企業の怠慢のせいなのかは分からないが疑問に感じることが多いのである。大きな声では言えないのだが。

そんなこんなでやや書生じみた考えではあるが、なるべく経済合理性にかなった仕事をしたいものであると最近とみに思っている。

平成28年2月1日